改善事例2

改善事例:パーキンソン病による「すくみ足」と姿勢保持への機能回復アプローチ

【利用者様情報】

  • 属性: 70代女性
  • お悩み: 足の踏み出しにくさ(すくみ)、前かがみ姿勢、家事動作の不安
  • 期間: 発症から4年

1. 身体評価とアプローチのポイント

発症から4年が経過し、お薬の効果が切れる時間帯の「動きにくさ」を強く実感されていました。特に家事などの立ち仕事において、重心が極端に前方へ偏り、足指が床を掴むように緊張してしまうことで、最初の一歩が出ない「すくみ」を引き起こしていました。

また、肩甲骨周りの筋固縮により呼吸が浅くなり、疲れやすさが歩行への意欲を低下させている点も課題でした。そのため、単なる筋力トレーニングではなく、全身の「緊張の緩和」と「重心位置の修正」を優先課題としました。

【実施したプログラム:専門リハビリ・鍼灸】

  • 深部筋への鍼灸・マッサージ: 肩甲骨や股関節周囲の深層筋を緩め、パーキンソン病特有のこわばりを解消。スムーズな動きの「予備動作」を作ります。
  • 骨盤・胸郭モビライゼーション: 前傾姿勢で固まった胸の開きを改善し、重心を踵(かかと)側へ戻せるよう関節の可動域を広げます。
  • 機能的動作トレーニング: 台所仕事や階段の上り下りを想定した、リズムに合わせた足踏み練習を行い、動作の切り替えをスムーズにします。

2. リハビリテーションの結果

介入開始から2ヶ月、胸郭が広がり呼吸が深くなったことで、長時間の立位保持が可能になりました。足の裏全体で地面を捉えられるようになり、視界が高くなったことで歩行時の恐怖心が大幅に軽減されています。

特に顕著だったのは、方向転換や狭い場所(トイレやキッチン)での動作がスムーズになったことです。小刻み歩行が減少し、ご自身で「足が勝手に前に出る感じ」と表現されるほど、自然なリズムでの歩行が定着しました。

利用者様インタビュー

「家の中で立ち止まる不安がなくなり、毎日の生活が前向きに」

Q:当院のご利用を決められた理由は?

簡単な家事をしていても足がすくんでしまい、いつか転ぶのではないかと毎日が不安でした。リハビリを受けたくても、外に出ること自体が億劫になっていた時、自宅まで来て鍼灸とリハビリを同時にしてくれるこちらのサービスをチラシで知りました。

Q:実際に施術を受けてみて変化はありましたか?

今までは一生懸命に「歩こう」と努力していましたが、先生に体をほぐしてもらい、立ち方のコツを教わってからは、不思議とスッと一歩が出るようになりました。
キッチンで立ち仕事をしても以前ほど疲れなくなり、料理を作る楽しみが戻ってきました。また、夜に手足が強張って目が覚めることも減ったのもも本当に助かっています。

担当より

お一人で悩まれ、外出を控えるようになっていた時期を知っているだけに、現在のように前向きにリハビリに取り組まれる姿を嬉しく思います。緊張を解く「鍼灸」と、動きを作る「リハビリ」の相乗効果が、S様の本来持っている力を引き出しました。
これからも、ご自宅で安心して暮らせるよう、しっかりと支えさせていただきます。

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