改善事例:
脊柱管狭窄症による慢性腰痛と歩行困難への
保存的アプローチ
【利用者様情報】
- 属性: 70代女性
- お悩み: 長時間歩くと足が痺れて痛む(間欠性跛行)、台所仕事での腰痛
- 期間: 診断から数年、徐々に悪化
1. 身体評価とアプローチのポイント
脊柱管狭窄症の影響により、腰を反らせる動作で神経が圧迫され、足に痺れや痛みが出る状態でした。痛みを避けようとして常に「前かがみ」になる癖がついてしまい、結果として腰を支える深層部の筋肉(多裂筋や腸腰筋)がガチガチに固まってしまっていました。
単に腰をマッサージするだけでは、かえって反り腰を強めてしまう恐れがあるため、股関節の柔軟性を取り戻し、腰にかかる負担を「分散」させることを目指しました。神経の通り道を広げやすい骨盤の角度を再学習することが最優先課題でした。
【実施したプログラム:専門リハビリ・鍼灸】
- 除痛のための鍼灸施術: 痛みの引き金となっている神経の出口付近や、過緊張を起こしている臀部の筋肉へアプローチし、血流を改善して痛みの閾値を下げます。
- 股関節モビライゼーション: 狭窄症の方に多い「股関節の硬さ」を解消します。股関節が動くようになることで、腰椎の過剰な動きを抑えます。
- 体幹安定化エクササイズ: お腹周りのインナーマッスルを活性化させ、歩行中に神経を圧迫しにくい「正しい骨盤の角度」を維持できる筋力を養います。
2. リハビリテーションの結果
介入開始から1ヶ月ほどで、立っていられる時間が大幅に延びました。以前は数分で椅子に座り込んでいましたが、現在は一通りの日常生活を痛みなく終えられるようになっています。
外出時も、以前は5分歩くごとに休憩が必要でしたが、骨盤のコントロールができるようになったことで、連続して15分〜20分は歩けるまでに回復しました。足の痺れの頻度も減り、散歩できるようにと前向きな目標を持っていただけるようになりました。
利用者様インタビュー
「もうあきらめていましたが、自分の足で歩き続けられる自信がつきました」
Q:訪問マッサージ・リハビリを頼もうと思ったきっかけは?
病院では「うまく付き合っていくしかない」と言われ、痛み止めを飲む日々でした。娘にサポートしてもらいながら買い物に行ってもすぐに足が痺れて座り込んでしまうのが恥ずかしく、外出が億劫になっていました。自宅で専門的なリハビリと鍼灸が受けられると知り、最後にもう一度頑張ってみようと決心しました。
Q:実際に始めてみて、どのような変化を感じますか?
一番嬉しいのは、朝起きた時の腰の重だるさが消えたことです。鍼をしてもらうと足がポカポカして、その後のリハビリで体が動かしやすくなるのを実感します。
先生が「なぜ痛むのか」を詳しく説明してくださるので、自分でできるストレッチも安心して続けられています。最近は、生活の範囲が広がりました。
担当より
狭窄症による痛みは、筋力低下だけでなく「体の使い方」の癖が大きく関係しています。k様の場合、ご自身の努力で正しい姿勢を意識できるようになったことが、早期の改善に繋がりました。
これからも身体と上手に付き合いながら、趣味などを思い切り楽しめるお身体を維持できるよう、全力でサポートさせていただきます。
